京都工芸繊維大学は、京都高等工芸学校と京都高等蚕業学校を前身とし、京都の伝統工芸と産業の近代化を牽引してきました。
前身校の図書室・図書館と書庫・標本庫には、図書や雑誌のほか、図案、図譜、標本、見本、素材、掛図、巻物など多岐にわたる資料が集められ、教材として活用されてきました。
京都工芸繊維大学附属図書館には、前身校から引き継がれた貴重な資料が所蔵されており、工芸と繊維というふたつの高等教育機関の流れを汲む本学図書館の特徴となっています。
附属図書館の所蔵資料より、特色あるコレクションとして、その一部を随時紹介してまいります。
<参考>
大学の歴史(京都工芸繊維大学Webサイト)
京都工芸繊維大学附属図書館と美術工芸資料館の資料について
(KIT学術成果コレクション)
本学の前身校のひとつである京都高等工芸学校(1902(明治35)年開校)は、
京都の伝統産業の近代化をバックアップする目的で設立され、色染科、機織科
とならんで図案科が設置されました。図案科では積極的に欧米のデザイン資料
を収集し、教育・研究に活用してきました。その後、本学OBや教員など関係
者から多くの寄贈も受けており、デザイン関係の資料の一大拠点となっています。
特色あるコレクションT<デザイン関係資料>→PDF
本学の前身校のひとつである京都蚕業講習所(1899(明治32)年開校)は、
京都高等蚕業学校、京都高等蚕糸学校、京都繊維専門学校と校名を変えなが
ら、一貫して蚕糸に関わる教育研究を続けてきました。その過程で数多くの
蚕糸に関係する書籍、教育資料を収集し、また、さらに多くの関係者から寄
贈を受け、国内有数の蚕糸関係書籍等を有するまでになりました。
特色あるコレクションU<蚕糸関係資料>→PDF